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2007年7月 9日 (月)

七夕大学習会

行ってきました。七夕大学習会へ。

前日の午後まで「チケットが売れなくて困っている」と主催者から聞かされていたので、重い腰を上げて駿河台の明治大学リバティタワーというインテリゲンチャなビルに足を運んだのでした。以前の時代を感じさせる学舎に立て看板の面影は何処へやら、昔っぽいのは対面の楽器店くらい(?)で、おしゃれなカルチェラタン(?)って感じだ。オホホ。20年位前はアジテーションの学生がいたものだが、何処へ行ったのだろうか?

さて、何処でどう知ったのか、240席の会場はパイプ椅子、立ち見・座り見で総勢300名近く?の老若男女で溢れかえっているじゃないですか。「アリエナイ」これが感想。場所柄か学生と思しき若者たちが寝たり起きたりメモしたりしていたのも印象的。

まぁそれだけ再処理工場の問題は根が深いということかしらん。何はともあれ、主催者の方々お疲れ様でした。

論議は推進派の日本原燃の方と反対派の学者の間でテーマに沿ってそれぞれが考えを開陳し、討議する形式でおこなれたのでした。

立場の違う二人ですので、当然意見は真っ向からぶつかったのです。

簡単に言えば

■推進派

「放射線は大量に被曝すれば危険だが、自然界の放射線被曝範囲内での工場からの放出であるので問題は無い。それに(いわゆる開発途上国で)今後ますますエネルギーが必要になるときに、日本がプルトニウムを利用し、石油に頼らずエネルギー自給を実現することは、エネルギーの国際配分の観点からも、果たすべき国際貢献からいっても限りなく大きい。これに報いる必要がある」

ということです。メリットとデメリットを天秤にかけたら、さてどちらが大きいですか?という投げかけです。

■反対派

「放射線はたとえ自然放射線であっても、またどんなに少量であっても被曝は避けるべきだ。上乗せする形で人工放射線を排出するのは問題だ。先進国で多くを占めているエネルギー使用量を減らし再配分することが大切で、日本という国のあり方が問われている。核燃料サイクルは実現しないだろう。得られる効果もきわめて薄く、莫大な金をつぎ込むのはバカげている。そんな金があったら、太陽光を始め自然エネルギー研究にまわすべきだ。」

という按配です。

推進派の方も英国やフランスでの再処理工場での海洋汚染については認めていました。生物濃縮についても、例えば回遊魚はいくつまで汚染されていなければ大丈夫というしきい値を設けていることもおっしゃってました。しかしそれらを積年食する人間がどれくらい汚染されるのかといったデータはもちろん無いため、わからないとのことでした。

現在核燃料サイクルは頓挫しているため、行き場が無く世界中から不安視されているプルトニウムが国内に溢れている。それを減らすために、普通の原発で使用する計画が浮上して、認可されているが、熱量がウランに比べて大きいため、構造的に原発が耐えうるかという課題があり、とても危険だ。

よく考えてみれば計画が頓挫しているのに再処理をするってのもおかしな話。再処理しなければ余剰プルトニウムもでてこないのに。何やってるんだろう。

地球上の生物は長い年月をかけて身体を構成する物質を体内に取り込む機能を身につけてきたといわれています。

例えば成長に必要なホルモンとして「ヨウ素」を海草などから摂取し、甲状腺に溜めるのですが、「放射性ヨウ素」も区別無く溜め込んでしまうのです。

「放射性ヨウ素」は核分裂して生成される人工放射能ですので、もともと自然界に存在しない物質です。長い年月かけて生物が得てきた生き延びるための機能がいとも簡単にニセ者に侵略されるという残酷さを覚えるわけです。

このニセ者は甲状腺に入り込むと、そこから放射線を放出し、近くの細胞を破壊するのです。これを内部被曝といいますが、ヨウ素以外にも、例えばプルトニウムは骨に留まるといわれています。

「自然放射線もあるしぃ、薄まっちゃうしぃ、あんまりウダウダいわなくてもいいんじゃん、享受してるんだシィ」っていっているうちに、取り返しのつかないことになってしまうのだろうな。

そもそも論で言ってしまえば、このクニときたら、何を信じてよいのかさっぱりわからん迷走国家。そのようなクニが「原子立国日本」と高らかに謳って何兆円もつぎ込んできていることも、今の社会保険庁の問題よろしく後何年かすると大きな問題になるような予感。

推進派の方も真剣に推進する必要があるとおっしゃっておりましたが、であればこのかんの原発での臨界事故隠しなど、原子力産業界全般に対する不審の根をどう払拭してくれるのか。

自分は、彼らがたとえどんなに崇高な理念に支えられた得のある人たちだとしても、人間のやることは案外ぞんざいでエラーも起こることは避けられないことから、直ちに原発は廃絶してほしい。原発なんかなくったって国際貢献たくさんできるでしょう。原発がなくたって十分生活できるでしょう。なんで原発が必要なのよ?って感じだ。原発のおかげで世界中でどれだけの人が被曝し苦しんでいることか。

天秤すると

「事故リスク、不審、余剰プルトニウム、警察国家、被曝」と「自然エネルギー推進、ライフスタイル見直し」って感じかな。みなさんはどちらを選択しますか?

ともあれ、このように推進派と反対派が一堂に会して議論することはとても有意義なことで、「これからも各地で開催されますように」と七夕の短冊に書けばよかった・・・。(来)

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